“楽しい”のレパートリー ≪ココロン博士の子育てゼミナール≫

2014年3月 みえこども新聞 第二十三回 ココロン博士の子育てゼミナール より

 

こどもには“楽しい”のレパートリーをたくさん持たせてあげたいですね。

 

心の中に“楽しい”がたくさんあると、

こころがいつもワクワクしてあったかくて毎日毎日が楽しいです。

 

人生は短いもの。

 

どう生きればよいか悟ったころには

若いと言われる時期は通り過ぎているかもしれません。

 

“楽しい”の中から、

人生でしていく経験や体験をいち早く取り入れてあげることができれば嬉しいですね。

 

テレビゲームやインターネットも“楽しい”です。

すごく刺激的で毎日やっていても飽きないですね。

はまってしまって当然ですよね。

 

でも、それだけだと“楽しい”の幅はとても狭いものになってしまいます。

 

テレビゲームで「楽しい」が一つ、

インターネットで「楽しい」がまた一つ増えて“楽しい”の合計2つ。

 

ここに、

ごっこ遊びに絵本、アスレチック、ボール遊びにカルタ、盤ゲームにトランプ、積み木

を足せば、10の“楽しい”が経験でき、“楽しい”が10、貯まります。

 

その中で人生でこれから出逢う、さまざまな出来事の

シミュレーションとなる、経験や体験を積み重ねていくことにもなるし、

心のなかに“楽しい”の貯金がたくさんできます。

 

大きくなれば“楽しい”の貯金を増やせることよりも、

これまで貯めてきたこころのなかの“楽しい”の貯金を使って、

辛いとき、頑張らなくてはいけないことを乗り切らねばならないことも多いです。

 

そのときに、空っぽのこころのなかの寒さから、

自分を見失わなくてすむように、

勉強よりもなによりも優先して、たくさんの“楽しい”のレパートリーと貯金を増やしてあげたいですね。

 

水野優子   株式会社オフィス優HP